住宅ローン金利が7.09%ですって。
本日届いていたハワイの日系人向け新聞大手「日刊サン」のニュース。
アメリカの住宅ローンの平均金利が2002年以来の高水準、ということで、なんと7.09%という。
ちょっと数字がデカすぎて意味がわからないと思うが、日本では現在住宅ローンが0.3%とかになっているものもある。
20倍ほど金利が違う。
実際返済額を見ればこうなる。
前提条件
住宅ローン 4,000万円
30年ローン/元利金等
日本の場合 金利0.5%とする
毎月返済額 119,675 円
総返済額 43,083,000 円
うち利息分 3,083,000 円
アメリカの場合 金利7.09%とする
毎月返済額 268,543 円
総返済額 96,675,480 円
うち利息分 56,675,480 円
やばい、7.09%やばすぎる。
景気がいいのか?金利があがると
金利が上がっているということは、そもそも物価があがり景気も良いのかというと、なかなかそうも言えなくなる。
確かに、アメリカでは不動産価格もあがるので「いえい!売り時だぜ!!!」と売却を考える人もいるだろう。
しかし、しかしだ。
売っても、次に買うときに「ダウングレード」して家を買うなら、売った資金で同レベル以下なら買えるだろうが、アップグレードのための買い替えとなると、住宅ローンを使わざるえない。
もしあなたが、その立場ならどう考えるだろうか?
「まあ、確かに今売れば儲かるけど、買い替え先でローン組んだ無理じゃね」と。
結果、売り控え、買い控えが始まり不動産市場は価格上昇に落ち着きを見せるのではないかと思う。
でもアメリカは時給も高いでしょ!
確かに数字だけ見ると高い、今年5月の正規雇用の平均時給は4,700円という。
月給ベースで80万前後となる。
とはいえ、先ほど4000万円のローンシュミレーションで約27万円の返済としたが4000万円の家などないだろう。
今年4月のロスアンジェルスの戸建ての平均値が738,420ドル、1ドル140円とすれば1億300万円だ。
となると、3割頭金を入れて8,000万円ほどローンを組めば返済は54万円。
さらに医療費に大きく関わる保険などを支払ってしまえば、時給4,700円でも「豊かな生活」とはほど遠いのだ。
さて、そんな時代に日本の不動産どうなるのか?
今日本の不動産も高くなっている。
というか、もはや「建てられない」。
最近「建築費が高すぎて、土地の仕入れ値が0円でもなければ、事業ができない」という声も聞く。
そうなると、新築の動きは鈍り「いい場所にある中古物件」は動きが出てくるし、それに伴う「リフォームして転売」案件取り合いがますます進むと思う。
とはいえ、今後は築年数もあるが「立地」がすごく大きな評価要素になるので、買う時は焦らずしっかりと「いい場所を買う」という不動産の基本に立ち戻りさえすれば、大怪我はしないと考えます。