マンションを売ったお金の受け取り方
マンションを売った売買代金はどう受け取るのか
マンションを売りに出して、いよいよ契約となりそう。
この場合、お金の授受は実務ではどのようにおこなわれるのでしょうか?
お金を受け取るタイミングは2回
マンションを売る場合、多くの場合がお金を2回に分けて受け取ります。
最初は売買契約をしたとき、2回目は最後の決済引き渡し時です。
マンションの契約は、買主が住宅ローンで買う場合がほとんどです。
住宅ローンを買主が使う場合が、売買した契約書を銀行に提出して本審査となります。
そして、その承認がおりて実行まで時間が必要なので、
一般的には『売買契約締結→その約1か月後に残代金の授受と引き渡し』となります。
もしも、買主がローンを使わない自己資金であれば、契約と同時にすべてのお金を受け取る場合もあります。
その場合は1回だけとなりますね。
お金のやり取り1回目
さて、1回目のやり取りは「手付金」です。
売買契約と同時に、一般的には売買価格の10%程度を手付金として受け取ります。
最近では5%とか端数があれば、キリのいい金額にしたりといろいろですね。
これを契約時に受け取ります。
たいていの場合、現金で受け取ります。
5,000万円の売買なら500万円程度の現金となりましす。
契約後は速やかに銀行で入金しましょう(笑
振込を払ってもらうこともできますが、そこは不動産屋さんと相談してくださいね。
お金のやり取り2回目
2回目は残代金です。
これは決済という名前でおこなわれます。
残代金+管理費や固定資産税の精算金などを受け取ります。
たいていの場合は銀行でおこなわれます。
具体的に書くと
『残代金4,500万円とその他精算金50万円 合計4,550万円が支払われる』
この場合です。1、当日買主の口座には住宅ローンが実行されている。
2、買主は銀行の出金伝票にて4,550万円を出金。
3、同時に売主の口座への振込伝票も提出。
4、売主口座にお金が振り込まれる、ローンの残りがあれば入金と同時に引き落とされる。
こういう流れになります。
ですので、すべて口座上でおこなわれるので現金を積んで、、という仕方はあまりありません。
ただし、現金で受け取れないということではありません。
売主が現金で用意すればいいだけで、売主都合で指定口座に振り込んだりするからです。
じゃあ現金で受け取りたい。
そう思った場合注意すべきことが3点。
売買代金を現金で受け取る場合の注意点
1、お金の動きを明確にしておくこと
口座を通すことで、お金の動きは明確に記録されます。
しかし、通さないと逆に記録がないので、お金の動きを管理できません。
2、危険
高額のお金を受け取ってうろうろしないこと。
現金は取られるともう追っかけられません。
3、銀行に現金がない
3つ目は前もって不動産屋さんに現金で欲しいと言っておくこと。
銀行にもよりますが、たいてい決済は振り込みでするので、急に高額を現金で欲しいと言ってもない場合があるのです。
よって、3,000万円は振り込みでいいけど、あとは現金で欲しいとかいう場合は前もって伝えておきましょう。
まとめ
このように、マンションを売ればお金を受け取るタイミングが2回あります。
その都度どう受け取るかはよく考えましょう。