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今日はですね、不動産売買が終わりまして売主さんの物件がついに買主さんの物になった。そして、買主さんから売主さんが売買代金を受け取った。
この後、どういった事をすればいいのか、どういった事をお互いに注意すればいいのかについて話をしていきたいと思います。
まずですね、買主さんなんですけども買った家の鍵を貰いましたら、まずすぐに家を見に行って下さい。で、家を見に行って何をするかと言うと「設備の点検」です。
例えば水を出して、その流れを見る。壊れていないと思っていた所が壊れてないか。家の中の設備を一通り使ってみて下さい。
この間もですね、ある方から相談を受けたんですけども、買って引き渡しを受けて家に行ってみたらお風呂のですねカラントシャワーの切り替えの線が壊れていたって事があるんですね。
で、売主さんとしては黙って売ったという訳ではなく、例えば長い間住んでない間に中のパッキンが劣化してきて、そういう形になったって事もありますので、で特にですね売買契約の時に「こことこことここは壊れているよ」という事を最初から教えてもらってる分はそれは了承事項って事になる訳ですけども、そうじゃなくてですね聞いてなかった部分で壊れてる部分がないか。
これはですね売買契約、取引が終わってですね鍵を貰ったら買主さんはまずすぐ見に行きましょう。で、見に行って気になった所、壊れてる箇所はですね全てメモ書きにして、で不動産屋さんに伝えて対応してもらうという形になります。
大抵の場合ですね、一般的な売買契約書ですと、そういった設備に関しては引き渡しから7日。で、あとですね試用な設備に関しては瑕疵担保責任の期間という事で、例えば2ヶ月とか3ヶ月という風に決められてます。
まずこういった7日間しか特約のないですね設備関係、これのチェックをまず一番にする事が大事です。で、売主さんはどうするかと言うと、実は売主さんの場合は少し時間を遡ってもらいます。
取引の日、それから大体2、3日、前日でもいいんですけども、まずやって頂きたいのはお部屋の掃除です。で、お部屋を掃除する事で綺麗な状況で買主さんに引き渡しをしてあげてほしい訳ですね。
で、あとは消耗品関係です。例えば、電気とかですねティッシュペーパー、トイレットペーパーこういった物たくさんじゃなくていいですし、高価な物じゃなくていいんですけども、そういった物がもし手元にあれば、ちょっとそれはですねお部屋の中に置いといてあげる。
で、「お部屋を掃除」しといてあげる。そして、3つめはですね「手紙」を書いてあげる。これはどういった事かと言うと、買主さんは鍵を貰ってから見に行きますよね。
で、この時にやっぱり厳しい目でチェックをしようと思って来てますよ。で、ただその時にちゃんと引き渡しをする家が綺麗に掃除をされていた。で、売主さんの引っ越してすぐいるもんって言ったらそういったトイレットペーパーとかティッシュペーパーとかあると便利ですので、そういった心遣い。
そして、最後にですね手紙ですよね。買主さんに対して「この家を買って下さってありがとうございます」と。で、「もし何かありましたらお気軽にお問い合わせ下さい」というような手紙を書いておくとですね、買主さんとしても非常にここは癒される訳ですね。
で、この気持ちが癒された状態で内覧のチェックをするのか、それが無い状態で内覧のチェックをするのかによってですね、これ買主さんの気持ちって大きく変わると思います。例えば、ちょっとしたとこでもトラブルにならないように直すべきとこは当然直してもらわなくちゃいけないけども、その言い方・持っていき方がやはり買主さんの気持ちが変わると変わってきます。
これがですね、何かこう胸に引っ掛かる物がある状態で買主さんが見に来てたら、もう重箱の隅を突くようにですね「ここがおかしい。ここは直してくれ。」って事を言い出しかねない訳ですね。そうならない為にも、やっぱりここは売主さん・買主、人と人ですので人同士の感情をしっかりと結びつける。
その為にも売主さんとしては買主さんに「この家を買ってもらってありがとう」という気持ちを込めてですね。それともう1つは「今まで住んでありがとうという気持を込めてですね」そのマンション・家をですね綺麗に掃除してほしいんですよ。
で、そういった事って言うのは、これは私のような現実的な仕事をする不動産屋さんが言っていい事かどうか分からないんですけども、そういった売主さんの気持ちというのは、やっぱり買主さんに自然と伝わるものです。
で、これが出来ていると売主さん・買主さん、その後も長い付き合いができるという事で実際にですね私のお客さんで私は知らなかったんですけども後から聞いた所によると、もう取引が終わった後、何年間も実は年賀状とかですね暑中見舞いのやり取りを売主・買主さん同士でやっててですね。
また、お互いに年代が近い、子供が小さいという事でそんないろんな情報交換などするという事でですね。売主さん・買主さんが非常にいい関係を結ばれてる方が多かったんですね。
で、これは私も非常に驚いたとこなんですけども、凄く素敵な事だとお思いますので是非皆様も家を売る時・買う時はですね今日、お話した通り、最後の部分ですけども、この気持ちの部分を大切にして引き渡しをして幸せなマンション売却・不動産売買をして頂きたいと思います。