第144回 不動産査定価格の決め方

マンション売却アドバイザー田中徹也

第144回 不動産査定価格の決め方

■ポッドキャスト(音声)で聞く⇒《音声再生ページ》 今日はですね、不動産屋さんが査定に来た時のポイントをですね昨日に引続きお話したいと思います。 昨日はですね、査定と言うのは皆さんの家を見てもらう反面、同時に不動産屋さんを査定する、そういう大切なポイントなんだよという事をお話させて頂きました。 じゃあ、今日はですね具体的に査定の中でどういった値段を決めていけばいいのか。 これについてお話をしていきたいと思います。 これはですね、まず3つの値段、3つの値段を決めてほしいと思います。 まず1つめが、売り出す値段。 2つめが、成約するであろう値段。 3つめが、ギリギリまでどこまで値段を下げていいのかというこの値段ですね。 ですから、3つの値段を決めてほしい訳です。 何故これを決めるかと言うと、まずこの3つの値段が決まらない事にはいつまでたっても値段の軸というのが決まらない訳ですね。 と言うのは、成約する価格だけで査定を出すと、売り出し価格とどこまで下げるのかっていう部分が見えない訳ですよ。 ですが必ずこの3段階、まず1つめはいくらで売りに出しましょうか。 いくらで成約するでしょうか。 3つめ、どこまで下げればいいでしょうか。 この3つの値段決めてほしいと思います。 ただですね、あくまでこれは売り出してみないと分からないという部分は確かにあります。 だけど、このまず売り出す値段を決めとくのと、最後のどこまで下げるかという部分を決めといてその中でスケジュールを組む事は可能なんですね。 じゃあ例えば、査定したら2800万円だった。 だけど売りたい値段は2900万円。 で、そしたらですね最初の半月はですね3000万円で出してみましょうと。 これ売り出し価格ですよね。 だけど不動産屋さんが考える成約価格は、「いやー、私は2800万円ぐらいだと思いますよ。」と。 「ですから、2800万円ぐらいまでは途中で下げましょうね。」と。 「だけど、それで3ヶ月様子を見て駄目だったら、やっぱり2600万円まで下げましょう。」というですね3つの値段ですね、これを決める事でこのようにどのタイミングでどの値段まで下げていくかっていう事を明確に決める事ができます。 逆にこれを決めておかないと値段をズルズル下げていく事になりますし、「やー、お客さん見に来ないなあ」って事になってですね、「じゃあ値段どうしますか?」と。 その時その時下げていくと売主さんとしても、そんなに値段が下がるとは思わなかったという風になる訳ですね。 ですから、ある程度最初からどこまで値段が下がる可能性があるのかって事を知っておく。 これは非常に大事だと思います。 家を売る時はですね不動産屋さんに見てもらって不動産屋さんの査定額を聞きながら3つの値段を決めてほしいって事を今日お話させて頂きました。 この3つの値段っていうのは、1つめは売りに出す値段。 いくらで売りに出すのか。 2つめは、いくらなら売れる。 成約するのかの値段。 そして、3つめはどこまで下げるかという加減率の値段。 この3つを決めて頂いて売りに出す時のスケジュールを不動産屋さんと一緒に考えて頂く。 これが査定の時の大切なお話となりますので、是非これを行って頂きたいと思います。


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