第172回 売るか貸すか その2

マンション売却アドバイザー田中徹也

第172回 売るか貸すか その2

■ポッドキャスト(音声)で聞く⇒《音声再生ページ》 昨日に引き続きましてですね、今マンションを売るべきか貸すべきか。 この中でですね「じゃあ貸した場合どんなデメリットがあるの?」という話を昨日はしておりまして、そこで終わってたんですね。 で、今日はその続きという事で、その貸す事によるデメリットの続き、これをお話したいと思います。 まずですね、貸す事のデメリットなんですけども、2つ残りありましてですね。 1つは、買いたい時に買えなくなるという事があります。 どういう事かと言うと、家を貸すという事は住宅ローンが残ってる場合は、その家賃で頂くことによって、そのマンションの住宅ローンを返しながらという事になります。 となるとですね、まず住宅ローンを1つは借りてる状態が続く訳ですね。 こういった状況で新しくマンションが出来てですね、「あっいいな欲しいな」と思っても新しいマンションでまた住宅ローンを借りなければならない。 と言う事は、二重ローンになりますので金融機関としてもですね融資の余裕がですねないんじゃないかという事でお金を借りにくくなる。 依ってですね、買いたい時に家が買えなくなる可能性があるという事が言えると思います。 そして、もう1つはですね売却リスクです。 人に貸した家を売る場合は、買う方はですね自宅という形では買えないんですね。 人に貸してる家を買うという事は、所謂家賃収入を得る為の物件を買うと見られますので、住宅ローンが使えなくなります。 依ってですね、住宅ローンが使えないという事は、それだけ買うのには資金力がある人しか買えない。 依ってですね、買う人の幅が広くなる。 買う人の幅が狭くなる。 更にですね、家賃収入を得ている物件という事は、その家賃収入から生まれる利回りのみで判断されますので、値段付けが非常に厳しくなるという事になります。 そしてですね、更にこのデメリットとですね逆に貸した場合のメリットを見た時でも、もしもしも皆様がずっと貸し続けて、収益物件として長期的に所有していくのであればですね今貸す事をしてもいいと思います。 ただですね、「いやー、将来自分が住もうかな」とかですね「まあとりあえず今、売るのも何だからとりあえず持っておこう。だから貸しておこう。」というような、こういった後者の考えであれば、それはあまりお勧めできません。 と言うのはですね、住宅を貸すというのはですね決して簡単なことではありません。 また1部屋だけを貸すという事になりますので、前回もお話しましたけど入居率が0か100か。 と言う事はですね、もし入居者がいないという事であれば、いきなりですね家賃収入がゼロ。 但し、支払は止まらないという状況になりますので、非常に厳しい状況になりますから、単純に「じゃあ今貸すのが良さそうだから、貸して家賃収入を得よう」という判断だけはして欲しくない。 しっかりとお金の事を見定めて、更に自分のライフプランを見定めた上で売るか貸すか、しっかりと見定めて欲しいと思います。


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