第245回 契約時の設備の現状報告の重要性

マンション売却アドバイザー田中徹也

第245回 契約時の設備の現状報告の重要性

■ポッドキャスト(音声)で聞く⇒《音声再生ページ》 今日はですね「引き渡しをする設備の状況報告」これについてお話をしていきたいと思います。売買契約の時にはですね必ず売主さんと買主さんで引き渡しする設備の状況報告という事を行います。 これは一体何かと言うと売主さんが売るマンション、この中に付いている設備が今どういった状況なのか。また、どういった物が付いてるのか。これをですね明確にしまして買主さんに報告をするという物です。 例えばですね、トイレ1つとってもトイレには暖房便座とウォシュレット、そして乾燥の機能が付いてます。という事をですね、ちゃんと報告しておく訳ですね。そして、その中でも暖房便座とウォシュレットは使えます。だけど、乾燥は壊れているんです。 またはですね、リビングにはエアコンが付いてます。ただし、使えるかどうかは分かりません。こういったですね、売主さんがマンションを売る時に付けたまま買主さんに引き渡す物の状況を報告する訳です。これは非常に大事なんですね。 何故かと言うと、その状況報告の中で使えるといった物がもし使えなかった場合、買主さんにマンション渡してから使えなかった場合はそこに関しては買主さんは当然、売主さんに対して「使えると言ってたけども使えないから直してよ」という事を言われますよね。 そうなれば、売主さんとしては直すしかないという形になります。 ですから、売主さんとしてまず大事な事は引き渡しをする設備が今ちゃんと使えるかどうかを確認する事です。エアコン、ウォシュレット、お風呂の給湯機、追いだきの機能、後はですね浴室乾燥機またビルトイン型の食洗機等ある場合は、ちゃんと現状使えるかどうかを確認して、そしてもし危ないなという場合は使えるかどうか不明です。 若しくは、壊れている可能性があるという事をこの売買契約の時の状況報告にしっかり書いておく事が大事です。じゃないと、中途半端な状態で買主さんに引き渡しをしてしまうと、当然買主さんから「直して」と言われます。 そして、それはクレームになってきます。ですから売主さんとしては、まずは売って引き渡す物があれば、ちゃんと動作確認をするって事が大事なんですね。 そして、そういった引き渡し後のトラブルを考えれば古い設備で取り外しのできる物は、もう売主として取っ払っておく。若しくは、その物に関しては責任は持てないという事をハッキリと最初の段階で状況報告の中に書いておく事が大切かと思います。 それともう1つ、引き渡しする設備の状況報告以外にこの今売るマンションについて知っている事を買主さんに報告する義務も売主さんはあります。 例えば、目の前の空き地に大きな建物が立つ計画を知っていれば、知っているのに知らなかったという事を言って、将来知ってるはずの事だったという事であればやっぱりトラブルになりますよね。 あと例えば、雨漏りがしてる。管理組合でこんな事が既に決まっている。 例えば、ペット不可のマンションだったけどペット可のマンションになるという事を知ってる場合は、当然そういった話が出ているよという事も買主さんに報告する義務があります。何故なら買主さんは実はペットアレルギーの方だったのに、そのペット可となる事を知ってれば買わなかったよという事を言われるかもしれません。 ですから、売主さんとして先程の設備の状況報告、そして現状の報告合わせて一番大切な事は気がついている事、知っている事、そして言っておくべき事は全て契約の段階で買主さんに伝えておくこと。これを必ずして頂きたいと思います。


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