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今日はですね『マンションを売る時の目的と手段』という話をしたいと思います。
マンションをですね売りたいという方が私や不動産屋さんに相談に行く時に、まず開口一番どういうかと言うと「すいません。マンション売ろうと思ってるんですけども。」っていう事を伝えてくる訳ですね。
で、その場合にちゃんとしている不動産屋さんだったら「あっ、そうですか」ってことで、その売る理由というのを聞きます。
しかし、ちょっと中身の薄い不動産屋さんだと「あっ、そうですか。売りたいんですか。じゃあ、いくらで売りましょうか。見積もりをしましょうか。査定をしましょうか。」って話になる訳ですね。この状態でマンションを売ると、あとで後悔するんですよ。
何故かと言うと、そもそもマンションを売るというのは手段でしか無いんです。
もともとマンションを売ろうと思った理由がある訳ですね。そして、この理由を達成する為に手段としてマンションを売ろうというのが正しい考え方なんですね。
要するに、マンションを売る目的をちゃんと明確にせずに手段である売ることばかりにフォーカスする。そして、その状態でマンションを売ってしまった時に「あれ、私マンションを売ったけど、ほんとにこれで良かったのかなあ」ってことで、そっから悩み・後悔「あれ」って気持ちが始まる訳ですね。
大抵の方は、このマンションを売ることにフォーカスしすぎなんですよ。そうじゃなくて、この「売ろう」と思った前の段階でなんらかの売りたくなった理由がある訳ですね。
例えば、家族4人で住んでいたけども子供が独立したので手狭になったから、もう今のマンションは売り払って小さめのマンションに引っ越そうじゃなかという事が理由かもしれないし、人によってはですね「いやー、もう住宅ローンが払っていくのしんどいから、それを少しでも解消する為にマンションを売ろう」という訳ですよ。
こういった方はですね、例えば住宅ローンの方であれば住宅ローンが苦しいからマンションを売るという場合にですね。この住宅ローンが苦しいというですね理由を解決する方法があれば、方法としてはマンションを売らなくてもいい可能性がある訳ですね。
例えば、目的達成はその人にとったら『住宅ローン支払いを楽にしたい』って事なんですよ。それが、目的なんですよ。その為の手段としてマンションを売る方法もあれば、住宅ローンの見直しという方法もある訳ですね。
もう1つの方法としては、賃貸にする方法もある訳ですよ。
このようにいろんな方法があるのに、手段である売ることだけにフォーカスする。
そして、売却活動を始めるから失敗する訳ですね。
これはですね、もうちょっと分かり易く言うと、例えば旅行の話をしましょう。
「田中さん、私ね私電車乗りたいのよ。もうね特急列車ピューっとこうね乗って行って中で駅弁とか食べてね。もうこれゆっくりと電車でね美味しいものを食べながらゆっくり行って、たまにはなかなか時間も取れないから本を読んだりしてね。そういった過ごし方しながら電車で旅行に行きたいのよ。」って方がですね私に相談に来た。
私は聞く訳ですね。
「あっ、そうですか○○さん。じゃあ、どこに旅行に行かれたいんですか?」って聞いたら「私はね電車でハワイに行きたいの」って言ったら私は言いますよね。
「それは、無理ですよ」と「飛行機乗って行って下さい」ってことになる訳ですよ。
ハワイに行きたいという目的があるのに、それに電車に乗って行くというのは大きな間違いなんですよ。
ハワイに行く為の手段は電車じゃなくて飛行機なんです。
このようにですね、目的と手段がバラバラになってる人。
ハワイに行きたいのに電車に乗って行こうとするような売主さんが異常に多い訳なんですよ。こうなるとですね「いやー、売ったんだけどね。なんか最初思ってたような事になってないんだ。」となる訳ですね。
ですから、まず皆様はマンションを売ろうと思った時に、その売ろうと思った元々の理由をしっかりと自分で見つめることです。じゃないと、売る事のこの手段だけが全ての解決方法だという頭に凝り固まってしまいます。
もしかしたら「売らない方が良かった」なんていう方、非常に相談で多いです。
実際に「じゃあその話だったら売らないでそのまま置いておきましょう」という事で解決してしまう話、非常に多いです。
このようにですね、マンションを売る為の目的と手段。
これがしっかり見極めて頂きたい。
そして、こういう事をしっかりと見極めて自分なりに納得する為にもですね私とかにですね是非ご相談を頂いて、まずこのマンションを売る為の目的を先に明確にする。
それから手段として売るのか貸すのか、それとも持っておくのか。こういった事を解決していく。こういった順番をですね間違えないように気をつけて頂きたいと思います。
今日はですね『マンションを売る為の目的と手段』これについてお話をさせて頂きました。