前回に引き続き内覧者が見に来ない場合についてです。
前回は「需要が無い」というお話をさせていただきました。
http://www.e-ubl.net/mailmaga/mm090319.html
これが内覧者が見に来ない場合の3つの理由のうちの1つ目です。
今日は2つ目についてお話をしたいと思います。
内覧者が見に来ない2つ目の理由
2つ目の理由は、ズバリ「価格」です。
なぜ、こうして「価格」と言い切るのか?
高いものは売れない。
これは当然なのですが、その前に知って欲しいのは買主さんが内覧に行くまでのプロセスです。
まず買主さんが家探しを始めると「ネット」や「チラシ」また住宅情報誌などで物件情報を集めます。
その時、こうした物件情報には「間取り図」と「物件の詳細」
そして「価格」が掲載されています。
買主さんはこの情報をもとに不動産屋さんに問い合わせをします。
しかしここで問題になるのは、買主さんがこの時得られる情報は「紙面上の平面的な情報である」ということです。
もう少し分かりやすく言えば「文字情報」「間取り」「価格」この3つで問い合わせをするかしないかを決めます。
当然この段階で問い合わせがされない物件には当然内覧はない。
いくら「内装がすごくいい」「天井が高く」などのメリットが伝わりにくい。
よって間取りを見て、広さを見て、価格を見る。
そして「ちょっとこれは高いな」と思ったらもう問い合わせをしてきません。
もちろん「昔からこのマンションに住みたいと思っていた」という買主さんなら別ですが・・・・・・。
不動産屋さんに来る買主さん
買主さんの中には、情報を得ずに不動産屋さんに相談に行かれる方もいます。
不動産屋さんに言って、自分の希望する家の情報を伝える。
「間取り」「立地」「価格」「面積」こうした情報をもとに不動産屋さんはインターネットのデータベースで物件を探し買主さんに提案します。
しかしその場合も先ほどと同じように「文字情報」「間取り」「価格」こうした情報が掲載された物件シートを見ながらの話となります。
よってその紙媒体を見た段階で「この間取りで高いな~」となれば、もう内覧には行きません。
「不動産屋さんがちゃんと補足の説明をすればいいんじゃないか?」
と思われることでしょう。
しかしそれはありません。
なぜなら、不動産屋さんは今お客さんに薦めているマンションの中を見たことがない。
ですから、セールスしようもないのです。
これは不動産業界の現在の仕組みにポイントがあります。
インターネットのデータベースで情報が統一され、A不動産屋さんが売却の依頼を受けた物件をB不動産屋さんが売りに出している。
こういう仕組みなのです。
店頭にきた買主さんに「この物件いかがですか?」と薦める不動産屋さんは、他社が売却を依頼されている物件を薦めており実はそのマンションの中をみたことがない。
こういう場合がほとんどです。
もちろん、直接売却を依頼されている物件を買主さんに薦める場合は中をよく知っていますが、非常にまれなパターンなのです。
しかし自分のマンションが価格が高くて内覧が少ないとどのように見極めるかが問題ですよね。
その解決方法はカンタンです。
あなたが売却を依頼している不動産屋さんにこう聞いてください。
「他社の不動産屋さんからの問い合わせがありますか?」
売却を直接依頼した以外の不動産屋さんは、不動産業界のデータベースであなたのマンションが売りに出されていることを知ります。
この時もデータベースには「文字情報」「間取り」「価格」の情報が掲載されています。
不動産屋さんもこの情報を見て「高いな~」と思えば問い合わせをあまりしません。
逆に「売れそうだな」「価格が適正だな」と思えば問い合わせをしてきます。
よって同業者からの問い合わせ数が一つのバロメーターとなります。
そして価格が高くて内覧が無いのであれば、やはり価格を下げる必要が出てくるという訳です。
次回も内覧がない理由についての最後のお話をさせていただきます。
実は、・・・・・・だったというまさかの事例をご紹介します。