マンションの買い替え・住み替えを考えているなら注意です。
最近まで家を住み替えたい、買い替えたいという相談を受けたときには
「じゃあまず売ってください、それで目処たったら買ってください」と言っていました。
しかし最近状況が変わってきてます。
だから私も返事が変わってきてます。
「まず、売るのは先決です。でも行き先の家を『買うのか』『借りるのか』をよく考えてください」
と、アドバイスしています。
もうニュースでご存知かと思いますが、家が売れない時代になりました。
著書の中にも『住宅あまり』が影響していると書きました。
また「雇用問題」が買える人を少なくしているという状況。
しかし今はそれ以上に深刻な問題も発生していることを私は「肌」で感じています。
それは「価値観」です。
今、車が売れません。
売れない理由は家を同じで「需給」と「収入(雇用)に不安定さ」にあると思われてましたが、実は大きなポイントを見逃してたのです。
それが「価値観」です。
むかし、「車を買う」というのはステータスであり、「車が好きな男性」が多かった。
私の父の世代などはまさに「車」=「かっこいい」「ステータス」と感じたど真ん中の世代です。
では、今はどうでしょう。
一部の若者は「車好き」がいて、「車を持つ」ことが当たり前と考えます。
しかし「車って無くっても平気」「必要なときにレンタカー借りればいい」「カーシェアっていうのがあって、結構使えるらしい」と「車を『所有』すること」に魅力を感じない人が多くなってきている。
だから車全体が売れないのです。
じつはこれと同じことが住宅業界で起こりつつあります。
「家って賃貸でいいんじゃない」
「住宅ローンってぜんぜん減らないらしいよ」
と若い世代は「不動産を『所有』する」ということに魅力を感じなくなってきています。
特に10年くらい前から「低金利で家賃程度の支払で家が買える」というのが当たり前になってきています。
しかしこれは反対から見れば
「家賃以下で買えるから買う」という選択肢を選んでいることになります。
よって「買いたいから」ではなく「同じお金を支払うなら買ったほうが得」
こうした「感覚」が強くなっているのです。
となると、当然将来的に「家を買いたい人」がますます減る可能性がある。
よって今、買い替えをする場合は「将来売却『できる』物件」を買う必要が出てくる。
また「賃貸」という選択肢も考える必要があるのです。
では、自分自身の状況を踏まえ「買えばいいのか」「借りればいいのか」ここをしっかり見極めて住み替えをしなければいけません。
じゃあ「どのように考えたらいいの?」と思いますよね。
これを次回にお話したいと思います。