マンションから遠く離れてしまっても売ることはできますか?
『遠くに住まずに置いてあるマンション』を売るときは?
売ろうと思っているマンションがある。
でも既に自分は他のところへ引越している。
よって売ろうと思っても
・どこに頼めばいいのか?
・そもそも何をすればいいのか?
ということでお悩みを持つ方は多くいます。
先日電話相談をされてきた方がいました。
お名前はご本人に希望もあって、伏せさせていただきますが、
仮に「吉川麻美さん」としましょうか。
吉川さんはご主人名義で買ったマンションに家族で住んでいました。
しかし、ご主人の仕事が海外になり家族で引っ越した。
「まあ、行っても2,3年だから日本の家は置いておこうか」
というキモチで日本を後にした。
しかし当初の予定は大幅にずれ、どうやら海外赴任が長引きそう。
日本の家は空き家のまま置きっぱなし。
たまに風を通しに二駅離れた両親に見に来てもらっているけど、いつまでもこんな状態を続けるわけに行かない。
ご夫婦で話し合いをした結果
「このまま置いておいても痛むし、お金がもったいない。売ってしまおうか。」
となったそうです。
ただ、ここで困ったことになりました。
吉川さん夫婦はマンションを売ったことがない。
ご両親にお願いするにも、何をどうしていいか分からない。
そんな時インターネットで私のホームページを見つけ、相談をされたのです。
遠隔地のマンションを売る場合
遠隔地のマンションを売る場合2つのパターンがあります。
・ご自身が日本に戻ってきて売る場合
もうひとつは
・だれかに売却することを依頼する場合
この二つになります。
例えば頻繁に日本に帰ってきている。
そんな場合であれば、帰国時に不動産屋さんと相談したり、契約をしたりとご自身で作業をすることも可能です。
しかし、吉川様がそうだったように年に1度か2度しか帰ってこない。
そんな場合は自分自身が作業することや細かい確認は難しいです。
例えば買主さんから「リビングのフローリングのキズなんですけど」とお話があったとしてもデジカメで写真は見れますが現場の確認がすぐできません。
また内覧がある場合でも「じゃあ鍵をエアメールで送りますね」なんてしてると買主は当然待ってはくれません。
では、どうすればいいのか?
それは、「売却に関することを、誰かに委任すればいい」のです。
例えばご両親やご親族に「マンション売却に関する全て(または一部)の作業を委任する」とすればいいのです。
委任をすれば本人がもし日本に戻れなくても契約をしたり決済、すなわち売買代金の受領も可能です。
もちろん「どの範囲まで委任をするか」も決められます。
例えばマンションの管理、不動産屋さんとの連絡については委任するが、契約行為は本人が行うということも当然可能なのです。
そして一番大事なことは、このような大事なことを「誰に委任するか?」と言うこと。
やはり大きな財産を動かす行為ですので、安心して任せることが出来る人に委任をするべきです。
そういった意味ではご両親やご兄弟などの肉親がいいでしょうね。
吉川様の場合は、ご両親に委任をし契約もご両親が行うことになりました。
このように、物件から遠いところに住んでいる場合でもちゃんと売ることはできますよ。ご安心くださいね。
しかし中には「マンションの近くに親しい人がいない・・・」という場合もあります。
委任できる人がいないという場合です。
次回はそうした場合の売却方法についてお話をしますね。