契約の時は「伝えるチャンス」なのです。
【設備の状況を報告する】
今日はですね「引き渡しをする設備の状況報告」これについてお話をします。
売買契約の時には、必ず売主さんと買主さんで引き渡しする設備の状況報告を行います。
これは一体何かと言うと、売主さんが売るマンション、この中に付いている設備が今どういった状況なのか。
また、どういった物が付いてるのか。
これを明確にしまして、買主さんに報告をするという物です。
例えばトイレ1つとっても
『トイレには暖房便座とウォシュレット、そして乾燥の機能が付いてます。』
という事をですね、ちゃんと報告しておく訳ですね。
その中でも『暖房便座とウォシュレットは使えます。乾燥は壊れているんです。』
『リビングにはエアコンが付いてます。ただし、使えるかどうかは分かりません。』
こういった売主さんがマンションを売る時に、付けたまま買主さんに引き渡す物の状況を報告する訳です。
これは非常に大事なんですね。
何故かと言うと、その状況報告の中で使えるといった物がもし使えなかった場合、買主さんにマンション渡してから使えなかった。すると買主さんは当然、売主さんに
「使えると言ってたけども使えないから直してよ」という事を言われますよね。
そうなれば、売主さんとしては直すしかないという形になります。
ですから、売主さんとしてまず大事な事は引き渡しをする設備が今ちゃんと使えるかどうかを確認する事です。
エアコン、ウォシュレット、お風呂の給湯機、追いだきの機能、後はですね浴室乾燥機またビルトイン型の食洗機等ある場合は、ちゃんと現状使えるかどうかを確認して、そしてもし「危ないな」という場合は『使えるかどうか不明です。』
もしくは、『壊れている可能性がある』という事をこの売買契約の時の状況報告にしっかり書いておく事が大事です。
じゃないと、中途半端な状態で買主さんに引き渡しをしてしまうと、当然買主さんから「直して」と言われます。
そして、それはクレームになってきます。
ですから売主さんとしては、まずは売って引き渡す物があれば、ちゃんと動作確認をするって事が大事なんですね。
そして、そういった引き渡し後のトラブルを考えれば古い設備で取り外しのできる物は、
もう売主として取っ払っておく。
若しくは、その物に関しては責任は持てないという事をハッキリと最初の段階で状況報告の中に書いておく事が大切かと思います。
売主さんとして一番大切な事は
『気がついている事、知っている事、そして言っておくべき事は全て契約の段階で買主さんに伝えておくこと。』
これを必ずして頂きたいと思います。
次回は「契約書の確認」についてお話をさせていただきます。