どう売るの?同じマンションで他にも売りに出ている部屋がある場合
マンションが売れない理由 供給編
今日はですね「マンションを売却する時の売れない理由の3つめ、供給」という話をしたいと思います。
マンションを売る時に大きなマンション、特に大規模な何百戸とか戸数のあるマンションの場合は、売りに出そうとした時に他にもたくさんの売りに出している部屋があるという状況が出てきます。
例えば、同じマンションで別の階で売りに出てる物件があるとかですね。
こういった場合ですね、非常に売るのが難しくなります。
何故かと言うと、1番の理由はもう単純に売り物が多いからです。
世の中の売買というのはですね、需要と供給のバランスが上手くいかないと適正な値段でモノが動かない訳ですね。
要するに、売りたい人が沢山いて買いたい人が一人しかいなかったら当然それは買い手市場になります。
これがですね、不動産の場合は同じマンションで沢山のマンションが売りに出た場合って事なんですね。
で、特にマンションというのは個性を出しにくい訳です。
これが一戸建てで同じ町内で何軒か出ている場合は、その一戸建ての間取りとか外観とかいう事で違いがありますのでそこで差別化が図れます。
しかしことマンションとなりますとほとんど個性がない。
階数が高いとか、向きが東向きなのか南向きなのか。
そういった所でしか差がない訳ですね。
そして、ある一定の範囲のマンションであれば地域的な考えで言うと、どこの部屋を買っても一緒となります。
となるとですね、買い手さんは何を考えるかと言うと、今売りに出されてる物の中で『一番良い物を買おう』っていう事になります。
じゃあ、その一番良い物と言うのは何の違いかと言うと、例えば最上階であるとかですね、バルコニーが広い、リビングが広いとかですね、そういう事が勝負になる訳ですね。
勿論、向きというのも関わってくると思います。
そうなってくると今度は値段の話になってくる訳ですけども、もしマンションを売って間取り的に向き的に決して良くない、他にもっと良い物がある場合は、絶対同じ価格では売れません。ですから、値段を当然下げる必要がある訳ですね。
ただ、もしかすると他の良い部屋があってもあなたの部屋を欲しがるお客さんというのもあるんですよ。例えばそのお部屋の隣のお部屋を持っている方。
そのお部屋の近くの部屋を持っててて、ご自分の息子さん夫婦を住まわせたい。
親を住まわせたいというような事で自分の近くに住まわせたい近所の人。
こういった方は欲しがる可能性というのは高いと思います。
ですから、まず他にもたくさん部屋が売りに出されてる場合にまずはやるべき事は
「近所にチラシをまくこと。」
近所に買主さんいないかをよく探して、そしてその次に売りに出して様子を見て、あとは価格を調整していくこと。
若しくは、売り急ぐ必要がないのであれば、もうちょっと売る時期を待つ。
これは勝ち目がないという物件が安くて良い物件が出てる間はもう売らない。
その安くて良い家が売れてしまってから自分の物件を売りに出すというような事ですね。
供給の多いマンションの場合は戦略的に売っていって頂きたいと思います。
次回は「何件の不動産屋さんに売却を依頼するのか?」
についてお話させていただきます。