マンションの価値が上がる?下がる?
価値が上がる?下がる?
先日マンションを売りたいという方から飛び込みの電話が。
・このたびマンションに防犯カメラをつけようということになった。
・住民には賛成派と反対派がいる。
・反対派からの意見は「プライバシーがなくなる」
「よってマンションの資産価値が下がる」ということ。
・これを聞いた相談者は不安になり、電話しました。
防犯カメラをつけると価値が上がるのか?下がるのか?
このようなご質問でした。
話を聞くと、防犯カメラは玄関とか廊下につくもので当然個人宅を映すものではないそうです。
しかし反対派の中には「買ったときとマンションの状況が変わることは損害だ!!」とまで言う人がいてどうしたらいいのか?と不安だというのです。
こうした設備の導入で、価値が上がるのか下がるのか?
これは非常に難しい問題です。
なぜなら、価値観の問題だからです。
「防犯カメラがついたら安全だろ!!当然じゃないか!」と言われる方もいます。
私も個人的にはそう思っています。
しかしなかには今回のように反対される方もいるのです。
マンションは共同で住んでいるもの、当然いろんな意見があって当然。
それをまとめるために「区分所有法」という法律があり、管理組合が存在します。
例えば光ファイバーを導入する。
いまでは当たり前の設備ですが、インターネットを必要としない方には「無駄な経費」にしか見えないでしょう。
ペット不可のマンションがペット可になる。
これは、ペット嫌いの人にはたまらんわけです。
マンションというのは、時代の変化や環境とともに設備を変えていかなくてはなりません。
当然変えていくなかで区分所有法をもとに「多数決」で改修は進みます。
よって、「政治的な動きがない」多数決できまったことは、一般的に「価値が上がる改修」と考えられます。
なぜなら、たくさんの方の賛同が得られたから実行できている。
ということは売りに出した場合もマーケットでも同じ賛同を得られるからです。
そしてもう1つの考え方は、不動産屋さんがどう見るか?です。
例えば過去に事件があった地域のマンションであれば
「ここのマンションなら防犯カメラもあるので安心ですよ」とセールストークにつかえます。
よってそのマンションを売るのに不動産屋さんが「セールストークにつかえそうな改修」は価値の上がる(買い手のマーケットが広がる)改修と考えられるのです。
では、改修するなら「改修後に売るのがいいのか?」「改修前がいいのか?」
これについて次回はお話します。