想像もしなかった原因でマンションが売れないことがあります。
思いがけない「事」が起きる
マンションを売る。
これは「市場」「価格」「売主の状況」が複雑に絡んで流通します。
しかし、時としてこうした原因以外の思いがけない「事」でマンションが売れるチャンスを逃す。
そういうこともあるのです。
2つの事例を紹介しておきましょう。
1、嘘のうわさ
今年の春の話です。
私が親戚から家の売却を頼まれて売っておりました。
普段は扱わない一戸建て、親戚ですので特別に売りに出したのです。
(マンション売却の専門ですので、、はい。)
あるお客さんが見に来て非常に気に入った。
さあ、購入申し込みを書きましょうか?という寸前、話は流れました。
買い手側の不動産屋さんと話をつめており、間違いないだろうという話が突然キャンセル。
買主に理由を聞いてみたところ
「その家を買うことを友人に話したら、『あそこは昔火事があった』って聞いた。縁起も悪そうなのでやめます」と、言われたそうです。
ちなみに、これは私の親戚の家のことなので「そんなことはなかった」と頑として断言しました。
しかし、買主の気持ちは戻ってきませんでした。
第三者が流した「嘘のうわさ」で売れるべき家が売れなかったのです。
2、不安要素の確定
先週日曜日、私が売りに出しているマンションに某大手不動産会社が買主さんを連れて見に来ました
娘さんを含めた親子連れでした。
この内覧は結果としてダメでした。
ダメな理由を買主側の不動産屋さんに聞いたところ、こんなことがあったそうです。
今回内覧に来た物件は買主さんの希望する地域から少し離れていましたが、価格や広さの魅力もあり、内覧するにいたったそうです。
買主さんの不安要素は「周りの環境」でした。
内覧してマンションについては問題はなく、いい印象をもたれていたそうです。
しかし、その後問題が発生しました。
内覧が終わった後、目の前の別のマンションから出てきた不審な男性に娘さんが急に声を掛けられたそうです。
買主側の不動産屋さんも離れていたときにことで、何を言われたかは不明ですが、そのことが当初考えていた環境という部分で非常に悪い印象となり、断りがあったそうです
マンションを売りに出しているとこうした予想もしないような「事」が起こる場合もあるのです。
しかし、これは決して売主さんの責任ではありません。
変えようも無ければ止めようもないことです。
もし、こういうことが起きても落ち込んだりはしないでください。
あなたの責任ではありません。
そして、こういうことが起こった=もう売れないマンションだ。
こうも思わないでくださいね。
気持ちの問題がマンションの売れゆきにも大きく関係してきます。
次回はそうした話もしていきますね。