10万円の攻防
先週末交渉が終わったマンションがあります。
そしてその交渉は10万円の攻防でした。
買いたい人は1220万円で買いたい。
売りたい人は1230万円で売りたい。
私はこの売主さん側に立って買主側の業者と交渉しています。
相手の業者は言います。
「田中さん、どうにか10万円がんばってくださいよ」私は答えます。
「無理です」
「そう言わずに・・・・買主もあと10万円下げたらウンと言うんで」
「もう、無理っす」
私は突っぱねます。
それも自信をもって突っぱねます。
「そんなに断ったら買い手が逃げるじゃないか!」と言われそうですが私は強気に突っぱねます。
なぜか?
私は買い手の気持ちが分かっているからです。
買いたい人の心理を知り尽くしているからです。
買いたい人と売りたい人。
ある段階までは買い手のほうが力が強い。
しかし、ある段階までくると売主のほうが強くなります。
その段階までくれば売主は強く突っ張っても買主はそれに応じるのです。
そこらへんのバランスも見ながら交渉しています。
不動産売買において10万円というとどうしても大したお金に感じません。
なぜなら、うごくお金があまりにも大きいからです。
しかし、普段の生活の中での10万円は極めて大きい。
結果10万円高く売れることはすごく大きな差なのです。
まさに「価値観」です。
だからこそ、売却を依頼する不動産屋さんを選ぶときはこの「価値観」がわかって
しっかり売主側に立って交渉してくれる不動産屋さんを選ぶことが大事なのです。
ちなみに、今回の交渉の結果ですがもちろん私の押した1230万円で決着がつきました。
交渉術は分からなくとも、こうした価値観を持った不動産屋さんを選べば心強いですね。
そんな不動産屋さんを選ぶ方法はCDで学ぶことができますよ。
http://www.e-ubl.net/cd002.html