値段交渉の前に確認しておくこと
マンションを売りに出した。
内覧者が見に来て、気に入ったようだ。
購入申込書を出してきたので、値段交渉に入る。
通常マンションを売る場合にはこのように進んでいきます。
しかし、このとき値段の交渉に入る前に確認しておくことがあります。
それは「状況報告」です。
今実際に売却作業をしているマンションを例にしてご説明しましょう。
そのマンションは決して大きな部屋ではありませんが、日当たりもよく快適に過ごせるマンションです。
見に来た方も気に入って、購入申込書をいただいたのですが・・・・
さあ、このあとどうすればいいとおもいますか?
「早く買い手の気持ちが冷めないうちに、価格の交渉をすべき!」と、一般的には考えられています。
しかし、私は価格交渉に入る前に再度部屋を見てもらうようにしました。
なぜなら、中古マンションだからです。
中古マンションである以上、いろんな設備に経年劣化が伴います。
また、クロスの汚れや破れもあるでしょう。
「いやーここのクロスも汚れて(破けて)るんですが、あ、そういえば換気扇の音も結構うるさくて・・」
こうした部分が少なからずあると思います。
これを「価格交渉をして、売買価格が売主買主双方折り合いをつけた後」に発覚すると
「交渉した値段からさらに修繕分を値引きされる可能性が高い」です。
で、あればそうした「売主として言っておいてしまいたいこと」については先に全部買主に公開し、そのうえで値段交渉をしたほうが賢明です。
今回の場合も、再度内覧をしていただき
「ここと、ここと、あそこにこんな傷や劣化がありますよ」ということを買主に確認してもらい、その後「このような痛みは全部買主で直すということでこの価格でどうでしょう?」と交渉していくのです。
売主として売却後「こんなこと知らなかった」と買い手に言わせないようにリスクヘッヂのために、伝えておくべきことは先に伝えるのです。
買い手も欲しくて舞い上がっているタイミングです。
このタイミングでOKをもらっておけば、後でトラブルにもなりません。
値段交渉というのは、価格だけの問題ではないのです。
状況、時間、設備のこと、様々な問題をトータルで考えてから売買価格を詰めていきましょう。
こんなときは、どう伝えればいいの?
先に不動産屋さんや、買い手に言っておいたほうがいいの?
不明なことはぜひ私に相談してくださいね。
関連記事
契約の時は「伝えるチャンス」なのです。