消費税が上がることにより、マンション売却にどんな影響があるのか?
私は結論から言うと、駆け込み需要はない。
ただし、長期的には厳しい影を落とすと考えています。
消費税があがることで一番困るのは誰でしょう?
更に言うと家計を守る主婦のひとが一番敏感とも言えます。
消費税があがることで、一番そのことを体感するのは、普段の買い物をする人だからです。
当然家庭のなかでは、こんな会話になるでしょう。
「来年家を買おうと思ったけど、消費税あがるんですって?」
「また、家計にひびく。。。」
『ちょっと先延ばしにしよう・・・』
となります。
そうなると、潜在的に買おうと思っていた人の心理は冷えていきます。
また問題は「駆け込み需要があるほど、住宅が欲しい気持ちが強いのか?」ということです。
いま、お金をあげるから欲しいものは?と聞くと「ローンを返したい」とかせいぜい「スマホに変えたい」というような話です。
非常に現実的で、欲しがるものは決して高額なものではありません。
マスコミもそのことにうすうす感づいています。
だから、増税が分かってるのに「駆け込み需要」の話題が少ないです。
マスコミは一般市民が興味のあることを書く。
ようは、今回の増税で駆け込みがそうはない、と踏んだのでしょう。
こういった状況から、私は
「駆け込み需要はない。ただし、長期的には厳しい影を落とすと考えています。」
と考えているのです。
では、マンションの売主としてどう考えておくか?
こうしたタイミングで買い手が不安になるのは、増税手前です。
だから12、1,2月で売るか、もしくは上がってから少しして、日本人にありがちな「喉もとのを過ぎたころ」に売り出すといいと思います。