消費税が上がる。
それにより売ろうとしているマンションが売れにくくなるのでは?
これが多くの売主さんが考える不安です。
しかし、実際のところ私は今回と10%までの消費税の増税について楽観視をしています。
でも残念ながらマスコミなどの影響で間違った情報が流れているのも確か。
そこでこのメルマガの読者の方には、正しい情報をお届けします。
今回の増税について知っておいて欲しいところは2つです。
1、一般の売主には消費税は関係ない。
一般の方が自宅を売却した場合、消費税はかかりません。
よって、消費税が上がても影響が無いわけです。
ただし、一般の方が売主であっても消費税の対象となるような物件を売却した場合は、当然消費税を受け取り、申告する必要がでてきます。
(事務所用の賃貸ビルを売却した時等)
2、消費税が課税されるのは「建物」のみ
3,100万円(内税)の物件があったとしましょう。
では、この物件が今度消費税が8%そして10%になったときには物件価格が3%、5%高くなるのか?
多くの方がそのようにお考えです。
しかし、知っておいて欲しいのは・・・・。
「消費税の増税=物件価格ではない」ということです。
不動産において「建物」には消費税が課税されますが、「土地」には消費税が掛からないのです。
例えば先ほどの3100万円の物件の場合
「土地1,000万円」+「建物2,100万円(内消費税100万円)」
という内訳になっている場合、現在5%の消費税が10%になったとしても
「土地1,000万円」+「建物2,200万円(内消費税200万円)」
となり合計は3,200万円です。
よって「消費税が5%あがれば、物件価格が5%上がる」という考えは間違い。
そして1、2のことを合わせて考えても、中古マンションの売却市場には大きな影響が無いと私は考えているのです。
しかし残念ながら、マスコミではこうした事実よりもドラスティックな情報が先行します。
落ち着いた視点をもって、マンション売却について考えていただければと思います。