リモートワーク=郊外物件上昇になるのか?
コロナの影響で「リモートワーク」が推奨され、対応している会社も多いようです。
弊社でも中小企業のリモートワーク導入事業の立ち上げに今掛かっております。
さて、話は逸れましたが、コロナの話しでリモートワークのことになるとリモートワークになるので、今後は郊外の不動産がアツいと鼻息をあらく書き上げるマスコミや情報があります。
果たしてほんとにそうなるのか?
結論から言っちゃうと、僕は郊外物件の上昇はほぼなし、あっても微増とにらんでいます。
なぜか?
それをお話しする前に、背景が必要です。
ちょっとリモートワークの話をして、その後不動産の話をしますね。
リモートワークの幻想
リモートワークというと、自宅で仕事ということでお気楽なイメージがあったかもしれません。
しかし、実際今回のコロナで始まってみると
・PCの動きを見られて稼働時間を測られる
・自宅だが着替えが必要
・コミュニケーションが取りづらく誤解を招きやすい
・家で仕事専用部屋なぞない!
こうした問題に直面します。
よって、企業にとっても従業員にとっても「理想的」だと抱いていた幻想は、あらたなストレスを発生させています。
間と気配
なぜ、思った以上にリモートワークが進んでいないのか?
それには以下のような理由があるのでは?とにらんでいます。
僕ら人間がそもそもAIのような人工知能であれば、機械的に結果0か1で物事を判断します。
しかし、人間には0か1かで判断できないファジイ(fuzzy)な機能もあります。
また、話している相手との間や、その人のその瞬間に醸し出す空気感を察知して無意識に話をコントロールしています。
結果それが人間関係を円滑にしています。
あなたもLineでしくじったこと、ありませんか?
例えば、Lineでも「そんなつもりで送ったのではないのに、相手が思っていた以上に不快だと思っていた」なんてこと、経験ないですか?
文章や音声だけのやり取りで誤解を招くことは多々あります。
そうしたことが、前述のストレスにもつながります。
さて、こうしたリモートワークの現状を鑑みると1つの結論がでます。
それは
日本人の性格上、リモートワーク100%で会社回していくの無理じゃね。
やっぱり会って、お互いにコミュニケーション、これマックス大事じゃね。
ということです。
よって、リモートワーク+これまでのリアルなワークが今後主流になっていきます。
さて、そんな僕の分析を踏まえて、不動産の話に戻します。
郊外に住むということ
さて、郊外に住んでリモートワークで生きていく。
これは非現実的であるかと問われれば、こう僕は答えます。
「まあ、仕事内容によるね」
リモートワークで完結できること
郊外に住んでリモートワークをする場合、リモートワークで完結する仕事でしょう。
例えば、以下のようなものです。
・デザイナー
・会社のシステムの監視、管理
・専業事務職
こうした仕事ですね、ただ問題なのは会社のシステムに自宅から入るには、かなりのセキュリティリスクもあります。
(もちろん、これはセキュリティをがっつりやれば大丈夫ですが、そこまでやれる中小企業が多いのかは謎です。)
家で会社のみんなの給料明細作っていたけど、それがウイルスに乗ってばらまかれるなんてことが起きたらえらいことです。
ましてや、それが顧客情報なら「詰み」ます。
そう考えると、移住してまでリモート100%でできる仕事は、それほど多くないと思います。
また、それと同時に
それで仕事できる人は、すでにそういう生活、仕事スタイルを確立済みです。
そう思うと、今後爆発的にテレワークの影響で郊外に移住する人が増えるとは考えにくいのです。
まあ、あと人間便利なところに一回慣れちゃうと、動きたくなくなるからね。
では、郊外不動産ではなくどこが増えるの?
結局僕の見立てでは、それほど郊外物件が上がるとは考えにくいです。
むしろ、郊外と都心の間ですね。
普段は都心より家賃の少し下がったところでリモートして、たまに会社いくからなんて人が増えると思います。
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あれ?これって
都心が高いから通勤するから、少し離れて住んでますっていまの都心勤めの人と変わらないんじゃね?
とまあ、いろいろ書きましたが、このように僕はそれほど大きな動きが、リモートワークであるとはあまり思いません。
地方都市でいえば、都心と郊外の間が少し盛り上がるかなーって感じ。
神戸でいうと、北区とかは少し需要が増えると思うくらいで、やっぱり三宮に住んでいる人は三宮に住むと思います。
ただ、1つの未来像として少し需要が増えるといった地域で、ファミリー層が増えるとそれに対応したお店も出店し、結果「便利なプチ郊外」は住みよいことになると思います。