第119回 マンション・不動産の価格を下げるポイント
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今日はですね、家を売りに出しているが、なかなか売れなくていよいよ値段を下げなければいけない。
じゃあ、どの辺まで値段を下げればいいのか。
これについてお話をしていきたいと思います。
この下げる割合なんですけども、いきなりぐーっと下げると、なかなか気持ち的にも下げづらい部分はあるかと思うんですよね。
しかし、1つはですね、買主さんの気持ち、心理状態を知った上で値段を下げるっていう風にすると非常に有効な方法がとれます。
まず1つめ、1つめは単純に1割以上下げるということ。
1割って大きいじゃないかと思うんですけども、例えば3000万の家を探してる人っていうのは3300万ぐらいまでは予算として物件を検討します。
これが1割を超えてですね、3400万円になるとちょっと自分では手が届かないなあっていう感じになる訳ですね。
そういった心理を考えますと、1割下げるというのは今物件を探してるお客さんのとはまた違う広い層にアプローチができる事になりますので、値段を下げる1つの目安は1割、1割ダウン。
これを考えて頂きたいと思います。
その次にですけども、端数の問題っていうのがありまして、これはよく商品でもそうですけども、何千980円とかですね。
その980円というそのちょっと欠けた数字というのがですね、非常に安く感じる訳ですね。
ですから、4千万というよりも3980万の方が非常に買いやすいという事が言えると思います。
そしてもう1つは、値段の層を変えてしまうということ。
どういう事かと言うと、3千万円台よりかは2980万円の方がいい訳ですよ。
4千万よりか3980万の方がいい訳ですよね。
要するに、この桁が変わったりですね、一番前に来る数字、例えば4千万と3千万だったら4と3。
この一番前に来る数字が変わるのであれば、とりあえずその変わるレベルまで下げて頂く。
これは1つのポイントだと思います。
以前私もですね、4100万円の物件を売っていまして、なかなか売れない時がありました。
その時に3990万円に値段を下げたんですね。
1割下げるというセオリーからは外れてますが、この一番最初の数字、層を変えるという意味では4千万円台から3900万円、それも3990万円というギリギリのラインまで落としたんですが、その瞬間買い手がつきました。
で、お客さんが何て言ったかと言うと、
「いやー、この物件は前から見ていたんですけども、4千万円台じゃあ手が出ないと思ったんです。今回3千万円台になったから買おうと思いました。」
って事を言われたんですね。
これはまさにお客さんの声でありますので、この値段の層を変えるというのはポイントが高いと思います。
今日、お話させて頂いた値段を下げるポイントは1割を下げる。
そして次に端数を付ける。
そして値段の層を変えてみる。
この3つを検討の材料として欲しいと思います。