第199 回 3つの価格を設定してから売りに出す
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昨日はですね不動産屋さんが持ってくる査定証について事例を参考に作ってますが事例だけを参考にしては非常に危ないという話をさせて頂きました。
じゃあ今日はですね、それからどうやって値段を決めていくのかについて査定を叩き台にして不動産屋さんと相談しながらあなたのマンションを売却する価格を決めていく訳ですけども、その時に3つの価格を決めて頂きたいと思います。
それは、「売る事が出来る価格」「売れる価格」「売りたい価格」この3つです。
「売る事が出来る価格」「売れる価格」「売りたい価格」の3つですね。
これは何かと言いますと、まず「売る事が出来る価格」というのは、例えば住宅ローンが1500万残っている。売却する時の諸費用が約100万円ぐらいかかるとなればですね、最低でも1600万円で売らないと赤字になってしまうと。
ただ、自分は自己資金として100万はあるから1600万で売らなくちゃいけないけども、1500万で売れればどうにかこうにか全ては解決できるという事であればですね売る事ができる最低の加減値が1500万という事になる訳ですね。
そしてですね、次は「売れる価格」という事で不動産屋さんの査定額ですね。
売りに出す実際に買主さんと成約できるであろう価格が売れる価格。そして、最後にもう1つ「売りたい価格」これはですね売主として「いくらぐらいで売りたいなあ」「売れたらいいなあ」というですね根拠のない物でいいんですけども、その価格を売りたい価格と言います。
大抵の場合はですね、上から順番に「売りたい価格」「売れる価格」「売る事が出来る価格」という風になってる訳ですけども、時にはですね「売りたい価格」の次にですね「売る事が出来る価格」がきてしまうなんて事もある訳ですね。
ただこの3つをしっかり決めとかないと売った後に後悔する事になる訳です。
と言うのはですね、不動産屋さんは「じゃあこの値段で売りましょう」というのは「売れる価格」を必ず持ってきます。
依ってですね、売る事は出来るかもしれませんけども後になって「いやー、もう少し高く売れたんじゃないかなあ。高く売れたんじゃないかなあ。」なんて事をですね思う訳ですね。
で、それが結果としてですね「今回の売却ちょっと失敗したかもしれない」って事になる訳ですね。そうならない為にもこの「売りたい価格」「売れる価格」「売る事が出来る価格」この3つをしっかり見極めた上に戦略を組み立ててその戦略に基づいて売っていく事が成功の鍵なんですねえ。
じゃあどのようにですね、この戦略をかけていくのかについてはですね、ある事例のお話をしたいと思います。
これはですね去年の話になるんですけども私が売却を依頼を受けてこういった戦略を立てた上で売却活動を始めてですね実際にですね他社の不動産屋さんの査定の最高額よりも17~18%高く売れたという事例がありますので、これについてですねご説明をしたいと思います。
今日はですね、売却価格を決める時には「売る事が出来る価格」「売れる価格」「売りたい価格」この3つをまず見極める事が大切だよという話をさせて頂きました。