第201 回 売却戦略の立てかた
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昨日はですねNさんの事例を出しまして「売却の戦略」についてお話しました。
じゃあ実際に「この戦略をどうやって決めていくのか」これがですね、価格と時間という軸ですね。
どういう事かと言うと、例えばですね3つの価格を設定する。
「売れるであろう値段」「売りたい値段」そして「売る事が出来る値段」こういった3つの価格を設定した時にですね、じゃあどのようにしてその値段を設定していくのかって事ですね。
要するにですね、簡単に言えば高い値段から安い値段に下げていく。
ただその間、どういったスケジュールでやっていくのかはある程度決めておくんですね。
例えば、売却の期間がもう半年以内に必ず売らなくちゃいけないとなった場合は、まず最初の1ヶ月半は高めからスタート。1ヶ月半高めで売ったけど全然反応がない場合は、その値段を少し下げてみる。
そしてそれで2ヶ月頑張って駄目であれば、もう最後は安い値段まで下げるというようにですね、ある程度段階的に下げとかないと、下げていくスケジュールを決めとく訳ですね。
で、何故こういう事をするかと言うと、過去の成約事例から計算すればその値段出せばいんじゃないかというですねピンポイントの値段があるかもしれませんが、実はですねこれは魚釣りと一緒で不動産の市場というのも大きく変わる訳ですね。
魚釣りも昨日と同じとこで釣れたからといって今日釣れるとは限らない訳ですよ。
魚は動いてます。
同じように買主さんも動いてますので、前と同じように売っても駄目です。
そして魚釣りの場合も塩の流れ、こう海の流れですね。
これによって釣れ方が違う。これと同じように不動産の場合も世の中の流れ・市場の動き、これによって売れる場所が変わってきます。
依ってですね、どのように釣れるかと言うと、こうだんだんだんだん上からですね、こう釣り糸を下げていって、そして魚のいるとこを探していく。
これと同じような事をマンション売却でも行わなくちゃいけない訳ですね。
ですから、昨日はこれで釣れたから同じ方法で魚を釣ろうとしたら、そこにはもう魚がいないという事になる訳ですから、そうならないようにもちゃんとですね広い範囲にこうお客さんを探っていくような売り方をする。
結果としてこれがですね後々になって売れた時にですね、「あーもう、もうちょっと高く売れたんじゃないかなあ」という後悔をしない大きなポイントにもなってきます。
ですからそれをちゃんとどういう順番で下ろしていくのか、どういう順番で値段を設定していくのかについてですね、ある程度最初に戦略を決めるという事が大事な訳ですね。
もちろんですね、実際に売りに出してみないと分からない所もあります。
例えばですね、「高いだろうな」と思って出していたんですが、意外と問い合わせと内覧が多ければもうちょっとその値段をキープしていこうという事になりますし、逆にですね「いけるかな」と思った値段で全然反応がなければ、やっぱりそれは早めに下げていかなくちゃいけない。
要するに市場の反応も見ながらそこで変えていくという事ですね。
ですから、まずは売る前にある程度の戦略としていくらぐらいで売りに出して、それをどういった時間軸で下げていくのかを決めた上で動いていく。それが結果としてですね、後悔しない皆様にとって最適な値段で売れる方法の1つだと思います。