第226回 買い替え時の注意点
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今日はですね先日ちょっと配信しましたメルマガとちょっと関連する内容になるんですけども、今ですね家の住み替え、所謂買い替えですよね。
で、買い替えをする時に昔だったらですね私の所に「田中さん家の買い替えをしたいんですけど何からしたらいいんですか?」という質問をよく受けてたんですね。
で、その時私が伝えていたのは「まずは売って下さい」と「今住んでる家を売りに出して下さい。ただ同時進行でこんな家が欲しいという家はですねチェックはしといて下さいね」と「ただ実際に購入に関する動き自体はですね今の家が売れてからじゃないとリスクがありますから」というお話をしてたんですね。しかしですね、最近これがちょっと変わってきました。
私がですね「今、田中さん家を買い替えたいんだけど」という質問を受けたら何ていうかと言うと「売るのは先に売ったらいいですよ」というのは変わりません。
「ただ、その行先の家だけどほんとに買う方がいいのか。もしかしたら借りる方がいいかもしれないから、そこのとこもう一回よく考えてみたら?」という事をアドバイスさせて頂いてます。
と言うのはですね、ここの所最近家が非常に売れにくいって事がある訳ですね。
で、この売れにくいという理由なんですけども大きな理由としてはですね、まずですねだんだん買う人が減っている。
これはですね住宅が沢山余ってるって事で沢山の売り物に対して買う人がだんだん減ってきてる。そして、買う人というかこれも言い方に問題があるかもしれませんけども、買えない人が増えてるんですよ。
これだけですね雇用が悪化してまして失業率が上がってきている。となるとですね、住宅ローンもなかなか組めないという事でそういった方々に対してですね、家を売ろうとした時になかなか住宅ローンが使えなくて売れないという状況ががですね、今皆様が家を買ってその家を売る頃、即ち10年後とかになるとですね、そういう可能性が多いにある訳ですね。
だから、その時になってじゃあ家を売ろうと思っても買う人がいないという恐ろしい状況になる可能性がある訳ですよ。で、特にですね何が一番最近私も肌に感じて怖いかと言うと、昔は家を買う事は1つのステータスだったんですね。
何故、ステータスかと言うと、やはり家を買う世代が不動産という物をですね、そこに非常に価値を見出してた訳ですよ。ただこれが今、時代が流れが変わってきまして今、マンションを買うとか家を買う人というのは家賃と変わらない支払いだったら家を買おうという事で買ってる人が多い。
即ち、家が欲しいんじゃないんですよ。
「毎月の支出ペースで見た時に同じぐらいだったら買った方がいいよね」って人が多い訳ですね。
で、これが昔と今とどう変わってるかと言うと、要するに不動産という物に対して所有する事の価値観が大きく変わってきてる訳です。
最近、車が売れないって言いますけども、車が売れないのも当然売ってる物が沢山ある。
中古車が沢山あるという分もありますけども、それ以上に私達であったり若者世代が「車なんか持たなくても平気だよね」とかですね。
レンタカーがあったり最近ではカーシェアーなんて事がですね、この間も朝のニュースで番組でやってましたけども、車を所有する事に魅力を持たなくなってきた。
これと同じ事が住宅でも今後、ますます進んでくる可能性がある。
となると、将来今皆様が家を買い替える。
即ち、今の家は売れるかもしれないけど行先の家を買った時に果たしてその家が将来売れる家なのかどうか考える必要があります。
もし、例えばこれがちょっとの間、郊外で広めの家を買って将来都会に戻って来ようと思ってたら、その郊外の家が将来売れるかどうか。
ここよく考えないといけない訳ですね。じゃあ、買わなくっても賃貸で入ってればいいじゃないかって事になってくる訳ですよ。
で、ちょっと今日ですね最初に言いましたけども、家のどんな周りに設備があってどういった人が沢山集まってて将来10年後この家を売ろうとした時に買いたいと思うような町かどうか。こういった事を考えて買わないと、単純に買い替えという事で今の家を売って新しい家を買うとなった時にですね、将来その家が売れない可能性も出てきますので、これからのですね買い替えをする時は売って買うのか、売って借りるのか。
ここの所をですねほんとによく見てみないと、大きなリスクを将来背負う事になると思います。
1つですね、もし今の不動産市場あるとすれば、このサブプライムローンを利用したような仕組みが日本にもし入ってくれば需給の状態がちょっと変わるかもしれませんね。
ただ、このサブプライムローンについてはなかなか難しい部分もあると思いますので、これについてはですね明日のポッドキャストでちょっとお話をしておきたいと思います。