第２２７回 サブプライムローンとは？
■ポッドキャスト（音声）で聞く⇒《音声再生ページ》
今日はですね「今更この話か」って事を言われるかもしれませんけども、日本の住宅売買市場において将来同じような商品が出てくる可能性があるんじゃないかと思われますサブプライムローン、アメリカが問題になってまして、これから先世界中にこのサブプライムローンが火種となって大きなですね損失を被ってる訳ですけども、意外とですね「何となく聞いた事があるけども詳しい内容知らない」って方が多いと思うんですね。
で、今日はですねこのサブプライムローンとは一体何だったのか？
これについてですね、私の方から簡単にですけどもご説明させて頂きたいと思います。まずですね、一言で言うとサブプライムローンと言うのは所謂、貸付られたローンの内の優良顧客向けでない者をいうって事なんですね。
で、優良顧客、要するに収入があってその人の信頼もしっかりあると。そういう人達の事をプライム層と言うんですね。で、そのプライム層以外の方々に貸し出すローン、これがサブプライムローンと言われてたものなんですね。
で、よくですね低所得者向けのローンがサブプライムローンだということ言われるんですけども、実はですねこれは正しくないって事なんですね。
どういう事かと言うと、もう１つ言うとですね厳密にはですね所謂、普通の住宅ローンの審査には通らないような信用度の低い個人向けのローンなんですね。
ですから、単純に所得の多い少ないじゃなくてですね、例えば消費者金融からの借り入れが多いとかですね。過去に事故歴がある。
事故と言うのは、金融上の事故歴があるという事なんですけども、こういった事で個人の信用は低くて普通に住宅ローン借りに行っても貸してもらえない。
じゃあ、こういった方々にも家を買わせないと経済が回らないからという事で出来たのがこのサブプライムローンの制度なんですね。
で、このサブプライムローンなんですけども、当然所謂、普通の住宅ローンと比べるとですね非常に金利が高いです。
あくまで参考ですけども例えば普通の人の住宅ローン金利が４％、５％だとしたらですね、サブプライムローンは８％ぐらいになる訳ですね。ただですね「当初は支払いを金利だけでいいよ」とかいう形にしてですね、毎月の支払いを非常に低くなる。
だから、安心してサブプライムローンで大きなお金を借りてしまって住宅を買った人が沢山アメリカでは出た訳ですね。
で、ただですね途中までこれ非常に良かったんですよ。
と言うのは、このサブプライムローンがありましてですね、みんながこう株式市場もあまり良くなかったので不動産に投資をしようという事になったんですよ。
依ってですね、お金がバカスカバカスカ不動産市場に流れてきた。
だから、例えばサブプライムローンでお金を借りて家を買った人も数年経てば当然ですね、日本の昔あったステップアップ金利と一緒で金利が上がって毎月の支払額がバアーンと上がるんですね。「うわーこれじゃあ払えない」となった時にはその家を売って返済する形になります。
ただ、これが今の日本と違いまして不動産価格が上昇していきましたので払えなくなって家を売ればそこで利益が出るような状況だったんですね。そこでですね、沢山の方がこのサブプライムローンを利用して家を買って、で不動産市場が右肩上がりだからある程度済んで金利のステップアップになってですね毎月の支払額が上がった時には、その家を売って新しい家を買うと。
で、この繰り返しでアメリカでは住宅バブルが始まってた訳ですね。ただですね、このような状況というのは当然長く続かない訳で、今度はこの金利をですね、じゃあ今まで低金利だったのでこれを引き上げようというですねアメリカ政府の動きによりましてですね、みんな一斉にこのローンから離れたという事になりまして不動産市場がガタガタに崩れる。
そしてですね、このサブプライムローンで家を借りてるって事はですね、基本的には右肩上がりで不動産が上がってるから買って売ってもどうにかなった訳ですよ。
それが大前提がなくなった為にボロボロこれがですね崩れていって住宅価格も下落。
住宅ローンを返せない人がいて破たんする人はいる。
そして更にですね、ちょっと難しい話になりますけども、このサブプライムローンと言うのは、所謂銀行さんもですねこの貸してる権利を証券化してたくさんの所に売って頂く訳です。
そして、それを買っていた結局日本の銀行とかですね大手の銀行がみんな大きな損害を受けた。そして、結果としてはですね、いろんな所に大きな問題が今発生しているという事なんですね。
非常にですね、こう簡単な風には説明しづらい訳ですけども、日本もですね今後今の所はですね、こう雇用の不安定さ、これによってですね家を買える人が減っている。
じゃあ、そういった人達にも家を買わせないと、いよいよ経済が回らないという事になればですね、やはり日本版サブプライムローン的なものが将来発生するかもしれないと。
ただその時には、これを聞いてる皆さんはですね、サブプライムローンにはそういった危険性があるという事を認識した上で利用する方は利用する。利用しないという選択もできると思います。
今日はですね、ちょっと今更って感じがしますけども、サブプライムローンの事について簡単ですがちょっとお話をさせて頂きました。
