第250 回 住宅ローン特約の期限の延長



第250 回 住宅ローン特約の期限の延長

■ポッドキャスト(音声)で聞く⇒《音声再生ページ》 今日はですね「住宅ローン特約の期限を延長するかどうか」という話をしたいと思います。皆様が売主としてマンションを売る場合に、買主さんが住宅ローンを使って買うのであれば当然そこにはですね住宅ローン特約というものがつきます。 これはどういった物かと言うと「契約をして約1カ月ぐらいの間で買主さんの住宅ローンがもし審査が通らなければ、この契約はなかった事にしましょう」という契約なんですね。で、これはですね実際売主さんとしたらその間に「いやー、もうローンが通らなかったんです」って言うとですね当然その買主さんは買えないって事になりますので、その期間をですね拘束されてしまうって事があります。 ですから、事前に買主さんが契約の前に事前の金融機関のローンの審査を通っているかどうかはしっかり確認して頂きたい。そしてですね、そのローンの仮審査は通っておいてもらった上で契約をするっていうのが一番理想です。 ただですね、昔はこの住宅ローンの仮審査、これに通れば間違いなく本審査もほぼ通っていたのですが最近金融機関もいろいろとですねチェックが厳しいみたいで、仮審査が通っていた買主さんと契約したにもかかわらず本審査に異常に時間がかかってしまってる。 こういう場合がある訳ですね。 するとですね、今回8月なのでですね、お盆やらゴールデンウィーク等挟みますとすぐにその住宅ローン特約の期限1カ月ぐらいはすぐに時間がなくなってしまいます。 また金融機関というのは、この審査に非常に時間がかかりますので、皆様が思っているように早く結論が出ない訳ですね。そうなりますと、それまでに審査の結果が出ているはずがなかなか出ない。どんどん住宅ローンの特約の期限が迫ってきた。売主さんは売りたい。買主さんはどうしても買いたい。 だけど、住宅ローン特約の期限がきたらこの契約は白紙解除になってしまうとなる訳ですね。じゃあ、そういった場合には買主さんからですね「すいません。住宅ローン特約の期限を延ばして頂けませんか?」という申し出がある場合があります。 これについてなんですけども、これを延長するかどうかはかなりよく考えてからされた方が売主としてはいいと思います。 どういった事かと言うと、全くもう審査に通る見込みがないのに期限を延長すれば当然それだけ自分が拘束される、売る事を拘束される期限が長くなる訳ですね。 ですから、しっかりと仲介に入ってる不動産屋さんに情報を聞いて頂いて、時間はかかってるけどもローンは通りそうだという事であれば延長する。 しかし、どう考えてももう根本的に難しいって事であればその特約の期限を延長して、その買主さんがローンを通るのを待つというのは、やはりあまり正しい方法ではないと思います。ですから、皆様は売主としてですね、買主さんの住宅ローンがいつ頃通るのかというのを常に細かくチェックして不動産屋さんに聞くべきです。 そして、どんどんどんどん聞いておいて、ちゃんと取引がいつ頃出来るのか。 買主さんがどれぐらい動いているのかって事を知っておくべきなんですね。 で、しっかり動いている場合であれば、じゃあ例えば「住宅ローン特約を2週間だけ延期しましょう」という風にする訳です。勿論その2週間延期する事については、お互いに覚書という形で書面を取り交わしておいて下さい。 でなければ、買主さんが住宅ローン特約の期限を過ぎても急に気が変わって契約を止めるとなった時に「いやー、ローンの特約延ばしてたじゃないか」って事をですね、こちらとして主張する事が出来なくなる可能性があります。 そうなる事がないように必ず書面で残しておく。 そして、住宅ローン特約の期限をまずは2週間程度延ばしてみる。 ただ、この延ばす時には必ず不動産屋さんに確認して、この審査が通りそうかどうか。 通りそうって事であれば延期するべきですし、もうこれは根本的に難しいって事であればキツイ言い方ですけども早々その買主さんには見切りを付けて、別の買主さんを探すという活動を売主としてはして頂きたいと思います。 今日はですね「住宅ローン特約の延長」についてお話をさせて頂きました。


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