第288回 知り合い・友人にマンションを売る場合
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マンションを売りに出していて、そのマンションを売りに出してることを知ったお友達や同じマンションの友達から「売ってほしい」ということを直接連絡があった場合にどのように対応すればいいのか。
今日は、これについてお話をしていきたいと思います。
マンションを売りに出すとですね、不動産屋さんをかえしまして、例えばチラシをまいたりですねインターネットに情報を出したりするわけですね。
するとですね、どういう事が起こるかと言うと、当然ご近所の方やそのマンションを前から探してた方がですね、その情報をチェックします。
そして、その売りに出してる部屋を見て、「あれっ、これ○○さんの部屋じゃないかなあ」ってことを思ったら、売主の所に直接ですね「売ってほしい。」「これどうやったらいいの?」ってことで連絡がくる場合があります。
この場合なんですけども、よく知人同士という事なので、「ああ、じゃあ分かったよ。友達同士だから直接売買すれば手数料もいらないし、それでしようか。」ということでやる方も多いんですけども、これはですね私は反対をしております。
親しき仲にも礼儀ありじゃありませんけども、親しい友人、例えばマンションの人、お顔を知ってる方とですね不動産の売買をする時は、親しければ親しいほど必ず契約書を作る。そしてですね、不動産屋さんをかえして仲介をしてもらうっていう事をしてほしいと思います。
何故かと言うとですね、不動産というのは、例えばあるですね商品があって「これを売りますよ。買いますよ。」という場合は、その商品が例えば車だったら走るか走らないかとかですね「どこが故障してるよ」って事で終わると思うんですけれども、こと家の場合になると、いろんな複雑な要因が絡んできます。
例えばですね、ほんとにその買う人が買えるのかどうか、ローンが通るのかどうかっていう問題もありますし、当然ですね値段の問題もあります。
またですね、家の中に置いてある設備、これが壊れていたらどちらが直すのかとかですね。いろんな事を決めなければいけなくちゃいけないんですね。
それがですね、知り合い同士ということで、あやふやなまま契約してしまって結果として
買った方も「あれっ、こここんな風に使えると思ったのに使えない。
どうやって直してもらったらいんだろうか。直してくれて言っていいのかなあ。」と思う。
そして、それをですね旧の持ち主、即ち、売主さんに言うとですね、売主さんとしても「ええっー、そんなもの承知で買ったんじゃないの。」ってことになる。
結果として、知ってる者同士、仲良かった者同士で売買したが為に、後々その関係が悪くなるって事がよくあるんですね。
実際に私もですね受けもった話がありまして、その時はご近所のお隣同士の部屋で売買するって話だったんですよ、マンションの。
私はですね、そこ途中から呼ばれまして「是非、仲介をしてほしい。」という事で、そこまでは良かったんですよ。
私の方がちゃんと物件の調査をしまして、売主さん買主さんの契約をしたんですね。
しかし、そっから先に一つ問題がありました。
せっかく私が仲介をして売買したにも関わらず、室内の家具の処分について私をかえさずに売主さん買主さんが勝手に話をしていたんですね。
そしたら、その家具の処分については私が聞いてる時とは引き渡し終わった後では状況が変わってた。
結果としてですね、売主さんにしてみれば、「いや、当然これは買主さんが捨てるもんだろ。」でも買主さんにしたら「いや、これ売主さんが捨てるべきもんでしょ。じゃあ、その処分代どうするの?」このちょっとした事なんですけども、仲の良かった両者さんが揉めるっていう形になってます。
形としてですね、不動産屋さんをかえしましても個人で直接話し合いをすれば結果としてそういったトラブルを招きやすいんですね。
不動産というのは、売買するにもいろんな決め事があります。
その為にもしっかりと不動産屋さんをかえして、言いたい事、伝えたい事は必ず不動産屋さんを通してする事で全て情報をちゃんと整理しておいて、気持ち良く売主さんと買主さんの為にも売買をしてほしい。
こう考えておりますので、是非ですねマンションを売りに出して、知り合いとか知人から「マンションを売って欲しい」ってことを言われた場合は必ず「じゃあ、ここの不動産にお願いしてるから、こちらの方から言ってくれない?」ってことを伝えてですね。
仲介手数料もしっかり払って、そしてですね売買の方をして頂くと気持ち良く売買ができますので、是非そのようにして頂きたいと思います。
今日はですね、「知り合い、友達から家を売って欲しいと言われた時の方法」についてお話をさせて頂きました。