第295回 住宅ローンを全て返済しないと売れない
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今日のテーマはですね「住宅ローンは全て返済しないとマンションを売ることはできないのか?」これについて話をしていきたいと思います。
まずですね、家を売る場合に住宅ローンを全て返さないと売れないということはないんですよ。例えばですね、これがマンションとしましょう。
このマンションに住宅ローンが付いている。
この住宅ローンが付いてるままで買主に売ることはできます。
ただ問題は、買った方は住宅ローンが付いてるマンションなので、元の売主さんが住宅ローン滞ってしまって、所謂競売申立、抵当権実行に基づく競売申立等をされるとですね、自分が買ったマンションなのに売られてしまうと、競売になってしまうということも出てくるんですね。
そういった不測の事態を防ぐために、住宅ローンが残ってる状態のマンションは売ってもいいのですが、一般的な売買においては買主さんのリスクを回避する為に、必ずローンは売る時に全て返して下さいと。
そして、何もない綺麗な状態の状況でマンションを売りましょうっていう話になる訳ですね。
ということは、売主さんは売る時には住宅ローンを全額返さないと売れないということになります。
ただですね、この住宅ローンを全額返すって話なんですけども、勘違いしてはいけないのはですね、売る時に買主さんからお金を貰いますよね売買代金を。
この貰ったお金で同時に返済すればいいです。
ですから、売りに出す前に先にローンを返さなくちゃいけないってことはないです。
買主さんから受け取ったお金で全額返せるというローンの残高であれば売った時、そして買主さんからお金を貰った時に同時にローンを返す。
同時抹消ともいうんですけども、そういう手法がとれますので、この場合はローンは事前に返すことなく売買の時のお金を受け取ったもので返す手法ができます。
ただ問題なのは、売買代金が1000万円。
でも、ローンが残っているのが1500万円。
っていうことは、500万足らない訳ですよ。
この足らないお金を用意できない。
用意できる場合はいいですけど、別途用意できない場合は、やはりローンが全額返せないので売ることが難しいという判断になる訳ですね。
こういったとこのバランスとかですね、売れる金額に関してもですね、その辺についてはまた私の方にご相談頂いたりですね、お近くの不動産にお問い合わせ頂いて、自分が売る時にどのようにローンを返せばいいのか。
これをしっかり明確にした上で売却の方を進めて頂きたいと思います。