第316回 マンションを売らないという選択
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『マンションを売らないという選択』
これについて話をしていきたいと思います。
皆さんがマンションを売ろうと思った時には、必ずそのマンションを売ろうと思った理由があると思います。
例えば、住宅ローンの支払いがしんどかったり、転勤をしてもうこの家に住まないとかですね。
またはですね、買い替えをするから売りたい。こういった理由があると思うんですね。
そして、皆さんはマンションを売ることを前提として活動を開始します。
しかしですね、中にはそのマンションを売らない方がいいということもあるんですね。
例えばですけども、先日ご相談のあった方は東京のとある非常に有名な街の近くのマンションをお持ちでした。
そこでですね、今ローンを使ってお家に住んでるわけですけども、「その家を売った方がいいかなあ」というご相談だったんですね。
しかし、今のご年齢から考えると、もしそのマンションを売ったあと、どのように生きていくのか。
この生きていくのかっていうのは大袈裟に聞こえるかもしれませんけど、例えば家をどうしていくのか。今の家を売ってしまえば、当然賃貸に行く必要がある。若しくは、買い替える必要がある。
しかし、買い替えるとしても同じような家は同じような値段で手に入りませんし、当然持ち出しも増える。更に賃貸の場合は、いつ終わるか分からない賃料をこのあと老後に向かって払い続けなくちゃいけない。
それであれば、今住んでる家のローンをしっかり支払ってしまって、そこに住み続けることの方がメリットがあるんじゃないかという話になったんですね。
要は、皆さんはマンションを売ろうと思うと、売ることを前提に動き出します。
しかし、実際のところはそのマンションを売ることが正解とは限らない場合もあるんですね。
ですから、一旦マンションを売ろうと思うと、売ることを前提にいろんな所に相談されると思うんです。
不動産屋さんにも売りたいんです。
不動産屋さんに「このマンション売りたいんですけど」っていうことで相談されると思うんですけど、もっと大事な考え方としては、このマンションを自分が今からしたい生活の為にはどうすればいいのか。
どのようにこのマンションをしていけばいいのか。
こういう視点で物事を考えてほしんです。
ですから、皆さんはマンションを売ることを考える時には、売るということではなくて、このマンションをどうすれば自分の為に一番メリットがあるのか。
そして、その選択肢の一つとして売却ということもありますし、中にはその選択肢としては売らないこと。
売らない方がいいということもありますので、是非ですねこの見極めをしっかりして頂きたいと思います。
特にですね、ご年齢とか生活環境が変わる、こういった場合での売却については以外と売らない方が良かったんじゃないかなあという、後から後悔する落とし穴もありますので、気を付けて自分の進みたい人生においてこのマンションをどうすればいいのかについて考えて頂きたいと思います。