アメリカの不動産の査定事情
日本とアメリカ、まったく異なる査定の背景
アメリカでも日本と同じようにマンションや不動産を売る方はいます。
では、その値段付けや査定はどのようになっているのでしょう。
アメリカでは事例を用いる場合がほとんどです。
国は違えど日本と同じように事例を参考にして査定をします。
しかし、アメリカの場合と日本でこの事例について大きな違いがあります。
それは事例の「精度」です。
アメリカでは不動産取引があった場合、必ずその取引の詳細をデータベースに登録する必要があります。
よって、不動産業者がデータを調べれば過去の取引事例の全てが出てきます。
同じマンションの取引事例もたくさん出てくる、よって事例が多いので精度の高い査定ができます。
ですので、この事例を参考にすればかなり正確な取引額を想定できます。
また、買主も相場を見るのに極めて役立ちます。
よって、売主・買主での相場の見方が揃っていくのです。
ただし、日本の場合は取引の詳細を登録する義務がありません。
売主が了承し、不動産屋さんが成約登録したものしかデータベースに残らないのです。
よって、過去に取引があったマンションでも「取引事例のデータが無い」なんてことがあります。
そんな中途半端なデータでは100%参考になりません。
このように日本はアメリカと違いデータが完備されてないのが実情です。
よって、正しい価格の見極めが難しいのです。