マンションを売りに出したけど内覧がない。
これは非常に深刻な問題。
なぜ、内覧が無いのか。
それは3つの理由があり、前回はそのうちの「価格」と「需要」というお話をさせていただきました。
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今回は内覧が無い理由の3つ目「不動産業者の広告活動」についてです。
マンションの売却依頼を受けた不動産屋さん。
多くの場合はその情報をインターネット上のデータベースである
レインズに登録します。
そのデータベースに登録された情報を、いろんな不動産屋さんがチェックしています。
よって、売り手側と買い手側の不動産屋さんが2社入っているのは、
「売り手側の不動産屋さんがレインズに登録した物件を、買い手側の不動産屋さんが買い手に紹介した。」という情報の流れになるのです。
ですので、売り手の立場であればより多くの買い手を抱える不動産業者に情報を広げまた、拡散してもらうことは早い成約につながる可能性が高いのです。
しかし、残念ながら情報の拡散がなされていない場合があるのです。
それは売り手側の不動産業者が、レインズに登録するさいに勝手に「広告不可」の制限を掛けている場合があるのです。
これはどういう意味でしょう。
買い手側業者ははレインズをチェックし、いい物件があれば自社のホームページや自社のチラシに物件を掲載してくれます。
その際、売り手側業者に確認します。
「この物件を当社のチラシやHPに載せてもいいですか?」と。
売主さんとしては、こうした他の不動産屋さんであっても情報が広がるのであれば大歓迎。
しかし売主側の不動産屋さんがこういいます。
「お断りします」
なぜ?
それはいまだに不動産業者の中には
「情報を囲い込んで、自社で売り手も買い手も見つけたい」
という思惑で動いているものがいるからです。
それが売主さんの意図と反しても。
なぜなら、売主さんはそういう状況であるかも確かめる術がない。
ただ「いやー出しているんですが内覧がないですねーーー」と言われれば
「そうなのか。。。」と納得せざる得ないのです。
よって売主さんの情報が拡散しきれない。という問題が起こるのです。
内覧がない。
これは売れないということです。
不動産は見ないと買わないものですから。
ですので「売れない」という問題は、まず「内覧ありき」「内覧があるようにする」ことが最初の改善点なのです。