引渡し後の設備修繕の売主責任



引渡し後の設備修繕の売主責任

2009-07-26

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今日頂きましたご質問は「マンションを売りに出していると。長い間住んでいなくて相当傷んでるマンションを売りに出しているという事で買主さんが現れて、買った方で大幅な内装工事をするって事になってます。この場合に水道や給湯機、その他いろんな設備ですね、こういった物の故障があった場合は、やはり引き渡し後も売主が負担すべきなのでしょうか?」というご質問を頂きました。

普通はですね、通常使える状態で引き渡すというのが原則になる訳です。
ですから例えば、「ここの給湯機が壊れてますよ。ここのパッキンがもう壊れてますよ。もう弱くなって水漏れがしてるんですよ。」という事を最初に言って、買主さんが了解すればそれでOKです。
基本的に不動産売買というのも人と人の取引になりますので、その中で合意があればそれが一番有効な事項となる訳です。

ですから「家の中、マンションの中、もうボロボロなんです」と。
で、「買った方、あなたはもう買ったら全部改装するんでしょ」と「だから、多少設備が壊れてるというのは使用な設備以外はもうそちらで直して下さいよ。」という事を売主さんからお伝えして、買主さんが「いいですよ。どうせ取り外して全部直すから。」という事であれば何ら責任を負う事はない訳ですね。
ですから、まずは買主さんがどのように使うのかを確認して頂いて、それによって契約の時までにこれは例えばウォシュレットでもいいですね。
「ウォシュレットが古い物が1つ付いてます。」と「ただ長年使ってないのでもう壊れてるかもしれないから、それは了承して下さいね。
「壊れてても交換しませんよ。」とかですね。

「エアコンがつけっぱなしになってますが、もうこれは長いこと使ってないので使われないかもしれませんよ。」という事を言う事が出来る訳ですね。

また築の浅い新しいマンションであってもエアコンとかですね、照明器具こういった物を付けた状態で売り渡す時には「こういったエアコン・照明は付けてますけども、その部分の補償は売主としてはしませんよ。」という事をですね買主さんに伝える訳ですね。
買主さんが「勿論それでいいですよ」となればですね、それでここで話は成立ですので付けた状態で売ればいい訳ですね。

それが、売主さんが付けているという状態で買主さんが「いやー、それは直してもらわなくちゃいけない」なんて事になれば「じゃあもうこちらで外します」という事で売主として撤去してしまうって事がトラブルにならない方法だと思います。
ですから、まずは皆様がマンションを売る時に買主さんがどういった状況で買われてからどういった形にするのかという事を確認しながら今の自分のマンションの設備状態これをはっきりまず確認をして伝える。
そして、買主さんから了解さえ得られればですね、壊れた状態のままで引き渡すという事も当然可能となってきます。

またですね、これは実務的な事なんですけども、もしエアコンが壊れている状態。
買主さんはそのままの状態で買い取って内装する。
ですから、エアコンも当然替えるという場合は、例えば「じゃあすいません買主さん、中身を直す時にエアコンも一緒に捨ててくれませんか」と「その捨てるにかかった費用は私の方で支払いますので」という事でそういったですね実務的な部分では、もう買主さんの方でして頂いて売主さんからお金の負担だけするって事も出てきますので、もうほんとにこれはですねケースバイケースになります。

ですから、原則的には売主としては壊れている、長年使っていない、ちょっと引き渡した後正しく正常に動くかどうか不安だという場合は必ず「その事に関しては責任が持てません」という事を買主さんに伝えて了解して頂く。
こういった事で大きくトラブルが回避できると思います。



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