コンドミニアムを買うときはスプリンクラーについて聴こう
2018-05-29
いきなりですが、もしあなたがハワイのコンドミニアムを買うときは必ずスプリンクラーがどうなっているかを確認してください。
なぜスプリンクラー付のコンドミニアム?
スプリンクラーのことを強く言うのには理由があります。
スプリンクラーとは火災の際に大量の水を散布し、火災の初期消火につかうものです。
参考に動画があったので貼っておきます。
このように火事があった場合、火災が大きくならないように初期消火に使われるものです。
しかし、なぜこのスプリンクラーがハワイの不動産を買うときに重要なのでしょう。
実は最近おこった火事が話題となったのです。
実際におこった火事
2017年7月14日。
ハワイの高層コンドミニアム「マルコポーロ」において火災が発生しました。
36階建てのコンドミニアムの上層階で起きた火事です。
ニュース映像も残っています。
ちょうど僕はこの火災の4日後である18日にハワイに行きました。
そしてちょうどハワイ不動産エージェントとの根本さんの事務所にいったときに
「そういえば、この間火災ありましたよ」というと、その根本さんのオフィスから、このマルコポーロが見える位置にありました。
まだ黒く焼けた状態が生々しかったのを覚えています。
またこの火災で3名の方が亡くなっており、負傷者が10名を超えていました。
スプリンクラーがあったら。。
このマルコポーロ、部屋にはスプリンクラーがありませんでした。
そもそもハワイの法律では1975年以降に建設された高層建物に対するスプリンクラー設備の設置が義務付けられていましたが、それ以前のコンドミニアムにスプリンクラーの設置義務がありませんでした。
マルコポーロは、1975年以前に建築されたコンドミニアムでした。
よってもしスプリンクラーがあったら、これほどの被害がなかったと考えられています。
その後進むスプリンクラー設置論
この火災のあと、各コンドミニアムではスプリンクラーの設置について議論がおこり、実際に取り付けることで進んでいるコンドミニアムもあります。
市長もこの火災のあとに、スプリンクラーの設置を義務化する法律の提案をおこなっており、近い将来すべてのコンドミアムにスプリンクラーの設置が義務になるとおもわれます。
古いコンドを買うときは注意
ハワイでは築40年というコンドミニアムはざらにあります。
よって、皆さんが購入を検討するコンドミニアムも、そうした古いコンドであってもおかしくはありません。
そのとき、もしスプリンクラーの設置がない、または計画が進んでないコンドであれば近い将来スプリンクラーの設置が義務となる可能性が高い。
そうなると、その負担は所有者で支払うこととなります。
なお、さきほどの火事のあったマルコポーロにおいても、スプリンクラーの設置を検討したことがあるようですが、1世帯当たり100万円程度の出費になるという試算もあったようです。
まとめ
もちろんコンドの規模、築年にもよりますが、購入後近い将来発生する可能性がある支出ですので、スプリンクラーの状況については、買うときに不動産エージェントに確認しておきましょう。